2011年01月01日

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。軸・うさぎ.jpg 

皆様のご多幸をお祈り申し上げます。軸・七福神.jpg
新年は1月6日より営業致します。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


表具師 八上松竹堂 TEL:072-285-0444
大阪府堺市東区日置荘西町 3-16-6
http://www.yagami-scd.com

古書画修復|襖新調・張替え|障子新調・張替え|
掛軸|額装|巻物|屏風(びょうぶ)|壁装|   おまかせ下さい!



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2010年10月11日

第56回 表具内装工芸展 に出品します

大阪府表具内装協同組合 主催の
第56回 表具内装工芸展
        が開催されます。
平成22年10月16日(土)、17日(日)
  午前10時〜午後4時30分(最終日午後4時まで)
場所は 大阪くらしの今昔館 8階展示室(地下鉄谷町線 天神橋筋六丁目駅3号出口直結)
56回表展.jpg


当店からは額装と屏風を出展します。

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表具のことなら 八上松竹堂 へ
厚生労働省認定一級技能士の店
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ラベル:表具
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2010年06月27日

藤川昌美猫絵展 開催されます

藤川昌美猫絵展 

阪神百貨店 梅田本店の9F美術工芸サロンにて開催されます。

2010年6月30日(水)〜7月6日(火)
午前10時〜午後8時(最終日5時まで)

藤川昌美猫絵展.jpg

作家の絵心を刺激する表情豊かな猫と和紙。
無限の可能性を秘めた手漉き和紙に、墨と顔彩で個性あふれる猫たちをいきいきと描かれています。
今展では、京うちわや和紙カードなども出品。
どうぞお愉しみください。

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ラベル:
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2010年05月09日

濱中応彦先生主宰の墨風会・水墨画展 開催中

濱中応彦先生主宰の墨風会・水墨画展 開催しています。

開催期間:2010年5月10日(日)〜15日(土)
開館時間:10:00〜18:00(最終日16:00まで)

会場:大阪府立現代美術センター 展示室A(南館1F)

濱中応彦・水面.jpg

濱中応彦先生揮毫 『 水面(みなも)』

1.9m×3.6m の大作は見応えがあります。


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ラベル:水墨画
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2010年04月25日

「商売繁昌」の額装(施工例)

商売繁盛.jpg

  「商賣繁昌」

 とても力強くて、たくさんお金が入ってきそうですね。
書道家の北裏鳳聲先生の作品です。

ホームページで当店を知って、額装のご注文をいただきました。
お知り合いの方が会社の事務所に掛けられるそうです。

額装の裂地は黄金色(こがねいろ)の金モール織り、
本紙周りの小筋は紫地の金襴を使用。
よくある渋めの色は避けて、明るく、景気の良さそうな、配色にしました。
とても気に入っていただきました。

北裏鳳聲先生のブログもご覧になって下さい。
ご活躍振りが拝見できます。
http://happy.ap.teacup.com/housei/ 鳳聲書院


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2010年04月18日

中浜稔先生の展覧会「色々な猫たち展」開催

中浜稔先生の展覧会「色々な猫たち展」京都で開催

またまた、いろんな猫たちに出会えます。
楽しいですよ!


iroironeko.jpg

中浜稔公式サイトはこちら
http://www.ss.iij4u.or.jp/~catstud/
ラベル:墨絵
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2010年02月17日

芦屋で「表具」について講演します

 「すまいがっこう」での講座

 2月25日、芦屋で「表具」について講演します

 表具の目的は、本紙(書画など美術、芸術作品。広い意味ではインテリア関連の襖紙や壁紙なども含む)をできるだけ長く、美しく保ちながらも、鑑賞できうる状態にしておくことです。
 つまり、「本紙の保存と鑑賞」を目的とし、それを実現してきたかたちが、掛軸や額であり、屏風や衝立、襖なのです。そしてそれらはインテリア用品でありながら、茶道の道具であったり、間仕切りの建具でもあったのです。

 ではなぜ、昔の襖絵や掛軸などが何百年も維持保存できたのか。そこには襖や掛軸の構造とその材料が重要な要因だったのです。そして、現在の襖や掛軸とその違いは?現代の表装がはらんでいる危険性とは?表具の本質である和紙と糊についてもお話ししたいと思います。

興味のある方は、是非お越し下さい。
お申込、詳しいことは「すまいがっこう」HPをご覧下さい。

すまいがっこう 第11回講座 住まいの中の表具
http://sumaigakkou.blog.shinobi.jp/Entry/29/



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2010年01月02日

掛軸表装の工程を写真で公開

掛軸表装工程(伝統手打ち工法)を公開します

完成までいくつもの作業工程があり、1日の作業ごとにアップしたものを再編集しました。四国八十八カ所集印の仏表装を中心に解説していきますが、同時進行で、その他の掛軸の本紙、裂地のパーツも写真の中に入っていますので、ご承知おき下さい。完成までは約2ヵ月を要しました。

第1日

1.裂取り
表装用の裂地(きれじ)を必要分裁断します。 写真は「紺地蓮華金襴」
掛軸工程裂取り.jpg 

2.水入れ
絹本(絵絹)と裂地に水刷毛で、裏から水を含ませ、縮ませます。
掛軸工程絹本水入.jpg 

掛軸工程裂水入れ.jpg 

3.乾燥
毛布の上に置き、一旦乾燥させます。
置き干し.jpg 



第2日

4.裏打ち紙拵え

肌裏(はだうら)用の、すなわち最初の裏打ちの紙を準備します。
手漉き二三判(約60×90p)の薄美濃紙(うすみのがみ)を巾は裂巾+3p、丈を約30pに裁断します。
紙拵え.jpg

5.肌裏打
肌裏紙に糊を付けます。
糊付け.jpg

あらかじめ絵絹の裏に軽く、湿りを入れておきます。
裂の裏面に和紙を貼り付けよく撫で付けます。糊は澱粉煮糊を使用。
紙の継ぎ目の重なりは約1.5oで、上から順に裏打ちしていきます。
裏打ち.jpg

6.乾燥
表を向けて毛布の上で乾かします。
乾燥.jpg


第3日

7.増裏打ち
 2回目の裏打ちの和紙を準備します。
 紙は、薄口の大判御簾を使用。喰い裂き(引き裂いて和紙繊維を出す)をしておきます。
御簾紙喰い裂き.jpg  御簾喰裂毛先.jpg

8.増裏の紙に糊を付けます。糊は肌裏の糊を薄めた水糊。
増裏糊付け.jpg  掛け竹.jpg

9.1枚ずつ、喰い裂きの毛羽の部分で裏打ち紙を継ぎ合わせて 裏打ちをします。
増裏打ち裂.jpg  増裏紙置き.jpg 

10.打ち刷毛で、たたいて打ち込み、肌裏紙と増裏紙との繊維を絡ませ一体化させます。
打ち込み裂.jpg  増打ち込み.jpg

11.毛羽立ちを押さえるように、しっかり撫で付けます。
増裏撫で込み.jpg

12.仮張りに張り付けて、乾かします。 
仮張り.jpg


第4日

13.裏打裂の裁断
 仮張り10日後、仮張りから本紙、裂を外し、掛軸の中廻し、柱、天地の各パーツを裁断します。
13.裏打裂裁断.jpg


14.付け廻し(切り継ぎ)
 本紙から外側に向かって、筋・中廻し・筋・総縁の順に、裁断した裂を糊で継いでいきます。糊代は約1.5oないし3o。
14.切り継ぎ1.jpg 14.切り継ぎ1.jpg 14.切り継ぎ3.jpg 14.切り継ぎ4.jpg


15.耳折り 表具幅に耳の折筋を付け、裁断し耳を折り返して糊付けをします。(耳幅は3.5o)
15.耳折り.jpg


16.総裏紙の拵え 
 宇陀紙を表具幅より両側約25oずつ広げた幅に裁断、上下を食い裂きします。
16.宇陀紙食い裂き.jpg


第5日

17.総裏打ち 
準備した宇陀紙に水糊を付けます。
17.総裏上巻き.jpg


上部分は上巻き絹を裏打ちしその後、宇陀紙を食い裂きの毛羽部分で継ながら下まで裏打ちしていきます。
17.総裏打ち.jpg 17.総裏撫で付け.jpg


次に、打刷毛で叩き、総裏紙と増裏紙との密着度を高め、一体化させます。
17.総裏打刷毛.jpg

和紙の毛羽立ちを押さえ、棕櫚刷毛で撫で込みます。
17.総裏撫で込み.jpg


18.総裏後の仮張り
 裏打ちの終えた表具を仮張り板の上に移動させ、宇陀紙の余した部分に糊を入れ、張り付けます。
18.仮張り糊付け.jpg 18.総裏仮張り.jpg

第6日

19.裏擦り
 3〜4週間後、仮張板から表具をめくり、裏側から数珠で幅方向に擦ります。
これは掛軸に柔軟性を持たせ巻きやすくするためです。
19.裏摺り.jpg 19.数珠.jpg

20.耳剥き
 仮張りの糊代としていた余分な総裏紙を、裏側から折り返してそぎ落とします。
20.耳剥き.jpg 20.耳剥き2.jpg


21.軸棒を付けます。
21.軸棒付け.jpg


22.表木を付けます。
22.表木付け.jpg 22.表木付け2.jpg 22.表木付け3.jpg


23.風帯を針と糸で縫い付けます。
23.風帯付け.jpg


24.鐶を付け、軸紐を付けます。 
24.鐶打ち.jpg


25.完成
25.完成.jpg

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ラベル:掛軸 裏打ち 表具
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2009年12月30日

濱中応彦 水墨画展 − 大阪八景 −開催されます

− 大阪八景 −

濱中 応彦 水墨画展

濱中応彦1.jpg

濱中応彦2.jpg

2010年1月4日(月)〜1月12日(火)

アート・ギャラリー尾山

〒530-0042 大阪市北区天満橋 1−8−40
  帝国ホテルプラザ2階(桜広場側)
  TEL/FAX 06-6356-3361
  
 営業時間 AM 10:00 〜 PM 6:00
 最終日(1/12)は午後4時閉廊
ラベル:水墨画
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2009年12月28日

富士山水と「和」の掛軸

当店が表装をした、当店所蔵の掛軸。
お正月に掛けるのにいいかも。

掛軸「和」.jpg
片山萬年 書「和」

三段表装 天地裂:正絹羽二重
       中廻し:本銀欄
       一文字:竹屋町織合金欄花唐草
       軸 先:黒漆金箔入り切軸

fuji.jpg
山本敦史 画 「富士山水」

三段表装 天地裂:正絹節斜子
       中廻し:順引本金銀襴
       一文字:本金竹屋町花唐草
       軸 先:本象牙切軸

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